2020.9.18 FRI 〜10.18 SUN
GINZA SIX 13F
THE GRAND GINZA内「銀座 極」
雪国新潟は米どころ、酒どころで知られる北陸の食の宝庫。なかでも燕市と三条市が隣接する地域、燕三条は「ものづくりのまち」として知られており、毎年三条市、燕市全域で開催される「工場の祭典」はものづくり企業が集まり、匠の技を知る・触れる体験ができるイベントとして、今や人気のフェスティバルとなっています。
今回、THE GRAND GINZAにあるシェフズカウンター「銀座 極 -KIWAMI」で開催される本イベントは、燕三条を中心とした新潟の食材を使った期間限定の料理を、燕三条のものづくり職人たちの手によって作られた器や箸、グラスなどでお楽しみいただくものです。銀座にいながらにして、新潟に旅する体験を、このイベントでお楽しみください。
金属加工のまちとして世界的にも知られる燕三条は、新潟県のほぼ中心に位置している、燕市と三条市を合わせた呼称です。ドラマのロケ地にもなり、ますます注目を集めるこの地域の金属加工の歴史は江戸時代からはじまりました。水害が多く、新田開発が難しいことから、農業の副業に釘作りを始めたのをきっかけに、金属加工で発展してきたまちなのです。もとは職人の多く住む燕市で生産された製品を、商業で栄る三条市の商人によって広められてきたことで、現在に至ります。 その技術を生かし、これまでApple社の製品の金属パーツ研磨や、ノーベル平和賞晩餐会で使用されるカトラリーや人気アウトドアブランド、スノーピークとのコラボレーションなど、伝統を伝承するだけでなく、現代のライフスタイルにマッチした品々を作り上げています。
約200年の歴史ある鎚起銅器の老舗「玉川堂」。
一枚の銅板を何度も何度も槌で叩くことで成形し、様々な製品を生み出している。工場を訪れると、複数の職人が銅に向き合い槌を振り下ろす。その度にカンカンと鳴る音はまるで金属との会話のように聞こえる。
これまでに培った精密鋳造の技術により新潟精密鋳造オリジナル配合のステンレスで作られる、和のモチーフを表現したおちょこ。その繊細な仕上がりは見事。鋳物ならではの、ずしりとした重みが手に伝わり、存在感は他の素材のものにはない印象が記憶に残る。
マルナオの箸は、その一膳を手仕上げにこだわっている。主役は料理。その味を最大限に楽しむため、「口当たりを感じさせず、いかに存在感を消すか」がたどり着いた境地だった。それは、日本人普遍の道具である箸を、現代のデザインへと昇華させた。
銀座の新たなランドマークGINZA SIXのトップフロアに、約500坪の広さを誇るTHE GRAND GINZAは、それぞれコンセプトの違うレストランやラウンジ、バンケットからなる飲食の複合施設。その中でも「銀座 極 -KIWAMI」は12席限定のシェフズカウンター。普段はお客様の要望に応えつつ、日本中の最高の食材を料理人がプレゼンテーションする、メニューのないレストラン。フレンチの技を使いながらも、ジャンルにとらわれないスタイルで、多くのファンを魅了しています。今回は燕三条とのコラボレーションとして、燕三条を中心とした新潟の食材に向き合い、期間限定でメニューアップ。職人が作った器に盛り付け、燕三条の魅力をあますことなく表現します。